数日前、オーストラリアで新型コロナウイルスに対しBCGがワクチンとして有効かどうかの臨床試験を行うとのとても興味深い発表がありました。
BCGの接種後の有効期間はおよそ15年と言われています。日本では1歳(現在は生後6か月以内)までにBCG接種することになっているので、中学生までの低年齢層で発症者数が少ないことを説明することができます。日本の乳幼児のBCG接種率はかなりの高率なので、国内の中学生以下の発症者に対しBCG接種の有無を調べてみることも良いかもしれませんね。
また、現在の国別BCG接種の状況を見ると、アメリカ合衆国、カナダ、北欧、西ヨーロッパ(フランスを除く)では接種を行っていません。このことから、現在の世界での感染状況や日本での感染者の少なさがリンクしてきます。
クラスターに代表されるように新型コロナウイルスは、条件が整うとかなりの確率、かなりの数で感染すると思われます。仮に、発症していない状態で感染させることができると仮定するなら、まったくもって、今ぐらいの感染者数ではすまないはずです。したがって、症状がなく発症していないと思われる中学生以下の子供たちが感染させるリスクは大きくはないと考えられます。
ところで、新型コロナウイルスにBCGが有効であるならば、結核の治療薬であるストレプトマイシンなどがこのウイルスに使えると考えるのは無理があるでしょうか。このような状況なのでダメもとでやってみるのもありかと。